この「根拠ある実践を選ぶ(Selecting an Evidence-Based Practice)」の講座では、何をどう考えてその子にあった EBP を選ぶか、を学びます。
目の前の児童に合った最も適切な EBP を選ぶためのプロセス。
- 行動の特定
- 観察可能で測定可能な目標または結果を設定する。
- 研究に基づくEBPの可能性の特定
- 特定のEBPの選択
EBP を選ぶには、NCAEP(National Clearinghouse on Autism Evidence and Practice : 国立自閉症に関する根拠と実践情報センター)の『EVIDENCE-BASED PRACTICES REPORT』の中にあるドメイン・マトリックス(領域表)を使って、候補となる EBP のリストを特定する。そして児童に使用できる可能性のある EBP をリストアップする。
ドメインマトリックス(領域表)
※ 左列 各EBP
※ 領域「Academic/Pre-academic : 学業とそれ以前」「Adaptive/Self-help : 適応的/身辺自立」「Challenging/interfering behavior : 問題提起的な、学習の邪魔になる行動」「Cognitive : 認知」「Communication : コミュニケーション」「Joint attention : 共同注意」「Mental health : 精神的健康」「Motor : 移動」「Play : 遊び」「School readiness : 学校生活の準備」「Self-determination : 自己決定」「Socia : 社会性」「Vocational : 職業教育」
※ セルを塗りつぶしているところは、少なくとも 1つ以上のエビデンスとなる論文がある。
※ 黄色は 0-5歳、水色は 6-14歳、緑色は 15-22歳 という年齢を表している。
EBP を選ぶ時に考慮すること
- 学習者や家庭の優先順位、や好みや、特徴
- 教師/チームの特徴
- ゴールやスキルや行動のてがかり
- 他の可能な資源