特にお子さんが初めて診断を受けた方は、今現在、どんなサービス・支援が受けられるか、また将来、どんなサービス・支援があるかを知ることで、少しは気持ちが楽になられるのではないでしょうか。

 この本の「はじめに」から引用します。

「発達障害は、医療機関で診断を受けたら問題が解決するわけではなく、その後、本人や家族が、特性について理解し、受け入れ、上手につきあっていくことが必要になります。(中略)いま現在、ひとりで悩んでいる方は、本書で取り上げている専門の機関とまずはつながることから考えてみてください。」

 本当にそうだと思います。

 なお、制度はまだまだ「申請主義」といって「こまっているので助けてください」と声に出して要望しないと向こうからはやってきてくれないようになっています。なので、役場の窓口で要望を声に出していくこと、またそれを支えてくれる友達や専門家を見つけるためにも、つながりは大事ですね。
 そして、本書にも書かれていますが、地域によって制度やサービス資源(事業所などの有無)も違ってきたりしますので、そのあたりについても、やはり口コミで教えてもらえるつながりは大事になります。